RFIDタグ入りの業務用包丁というものがあるのか

枯れた技術の水平思考的なアイデアが好きなのですが、最近目から鱗が落ちたのはこれです。

RFIDICK Solutions

ドイツの老舗包丁メーカーDICK社のIT管理ソリューション。食肉加工工場用の肉切り包丁に、RFIDタグを仕込んで生産効率を上げようというアイデアです。安全面や工具数量管理などメリットは多数見込まれますが、その中で特に業務上大きな変化をもたらすと考えられるのがこの3つ。

  • 包丁は使用量と使い方によってメンテナンス(研ぎ)頻度が変わる。その管理を自動化できる。
    = 切れ味が鈍くなっていないか確認する「マイスター」的なポジション不在でもメンテナンス効率が落ちない。
  • 従業員単位の仕事効率管理。
    = 手作業の世界では個人差による効率や責任所在の特定が問題になりやすく監督官を置くのが常だが、タグ管理で客観的に各従業員を見渡し、報告を出力できる。
  • 個人宅持ち帰り用途の盗難防止。
    = 冗談ではなく、少なくとも欧州では家庭包丁をきちんと研ぐ習慣が廃れてしまっているので、よく切れる業務用包丁は盗まれやすい。高級レストランでさえも。

どれも管理クラスを自動化する内容。生身の人間がやる仕事は、現場か経営の二極化に進むのでしょうか…。

ともかく、包丁とRFIDタグ、別段珍しくない技術を組み合わせることで仕事の流れを変えようという試みは面白いと感じました。

ちなみに、このDICK社の包丁は日本ではマイナーブランドでしたが、塩ファサーの人(Nusret #saltbae(@nusr_ett)さん | Twitter)が使っていることで、SNS界では少しだけ有名ブランドになったようです。